コピー本のヒント

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 2006年11月15日UP


 2005年の冬コミ、2006年の夏コミでそれぞれコピー本をつくりました。
 そのとき、気づいたことなどをUPします。3号館にUPしたのと同じ内容です。

ページ数の多いコピー本を綴じる方法  接着剤について

フルカラーコピーと透明クリアファイルの表紙について


 ページ数の多いコピー本を綴じる方法(2005年冬コミ発行の本について)

 冬コミで発行したコピー本は、本文48ページに見返し付きという、ふつうの10号針のホッチキスで平とじにするのはちょっと無理な厚さ。大きなサイズのホッチキスも持っているのですが、それだと針が太いので、盛り上がっている部分を叩いてつぶしてもなお、針の凹凸が表紙に出て仕上がりが汚くなってしまいます。
 で、いろいろ試行錯誤しました。
 うまくいった方法の1つは、本文だけ大きなサイズのホッチキスで綴じ、本文と見返し&遊び紙用の紙を貼りつける。そのあと、それを表紙と貼りつけるというものです。
 これだと、ホッチキスの針が太くても、その上に二つ折りにした見返し&遊び紙用の紙が乗るので、針の凹凸が目立ちにくくなります。
 表紙がべろんと不自然な開き方をしないか心配しましたが、そんなことはありませんでした。
 もう1つは、2つに分けて綴じ、貼りつけるという方法です。
 最初にこの方法で綴じたとき、前半分と後ろ半分の綴じ位置をほぼ同じにしてしまい、境目でホッチキスの針どうしが当たってうまくいきませんでした。
 で、前半分は両端近くと真ん中の3ヵ所、後ろ半分は綴じ位置がかちあわないよう2ヵ所綴じるというふうにすれば、きれいに綴じられました。
 あと、ホッチキスで綴じるとき、表紙と貼り合わせるほう(前半分は最初のページ、後ろ半分は最終ページ)を上にして綴じるのがコツ。表紙側、裏表紙側ともに、ホッチキスの針の上側(針が出っ張らない側)がくるように綴じれば、表紙も裏表紙も針の位置がより目立たなくなって、仕上がりがきれいです。
 1冊につき2つ綴じる必要はありますが、薄ければ綴じやすく、失敗してやり直すことも少ないので、第1の方法に比べてとくに時間はかからなかったように思います。
 この2つがうまくいきましたね。とくに第2の方法は、3つ以上に分けて綴じることも可能なので、もっとページ数の多い本にも使えると思います。
 もう1つ、太い針のホッチキスで綴じたあと、ホッチキスの針の上に細く切った紙を貼りつけ、その上に表紙を貼りつけるという方法も試しましたが、けっこうめんどうくさいうえ、思ったほど針の凹凸を隠せませんでした。この方法はあまりお勧めできません。


 接着剤について(2005年冬コミ発行の本について)

 接着剤には、わたしは両面テープを使いましたが、紙用ボンドでもいいでしょう。木工用ボンドは、用途に「紙」とあっても、使わないほうが無難です。わたしは、だいぶん昔、最初のコピー本に木工用ボンドを使い、紙にボンドがにじんでしまって、あきらめてオフセットで作り直したという経験があります。
 10年以上前なので、ひょっとすると品質が変わっているかもしれず、断言できませんが。
 両面テープは、わたしの経験からすると、コピー用紙のような白くて薄い紙だと透けて汚くなりますが、表紙にするような厚手の紙ならだいじょうぶです。でも、これもメーカーによって多少の差があるような気がします。 


 フルカラーコピーと透明クリアファイルの表紙について(2006年夏コミ発行の本について)

 夏コミあわせは、ごく薄いコピー本3冊。そのうち1冊はプリンターの黒インクによる直接印字という、どうということのない装丁なので、おいといて……。あとの2冊について説明します。
 2冊とも、フルカラーコピーの表紙に透明クリアファイルを重ねました。
 フルカラーコピーは、コピー屋さんにあった50円コピーです。以前にコピーしたとき、90キロぐらいまでの厚さで、枚数が少なければ、持ち込んだ紙でも使えると聞いていたので、90キロの上質紙を持ち込みました。
 コンビニのコピー機に比べて、ベタ部分は自然な感じで、きれいでしたね。コンビニのコピー機は、インクの乗った部分が不自然にテカテカしがちですが、どちらかというと、印刷屋さんの値段の高いコピー機に近い仕上がりでした。ベタ部分はね。
 コピー機の違いなのか、90キロの上質紙とコピー用紙の違いなのか、わかりませんが。
 でも、茶色のペンで書いた輪郭線が、赤と黒の二重線になってました……。
 やっぱり50円コピーは、値段の高いコピーのようにはいかないみたいです。まあ、これはこれで、一種の効果のように見えなくもありませんでしたけど。
 でも、やっぱり、茶色の線にしたかったなあ。
 あ、そうそう、ベタ部分のテカテカについて、以前にコンビニのコピー機を使ったときに思ったことですが、白いところをあまり残さず、全体的に着色したときには、コンビニのコピー機でもあまり気にならない感じになりますね。
 肌などに白いところを残して、マーカーでくっきりした陰影をつけたりすると、白いところと着色したところに艶の差がありすぎて、不自然になってしまうみたいです。
 まあ、テカテカが気になるかどうかは、好みにもよるんでしょうけど。
 それに、透明クリアファイルを重ねれば、どっちにしたって全体的に光沢が加わりますしね。
 透明クリアファイルは、買い置きがじつは2種類あったんです。まず、通りすがりの文房具屋で、かなり高いのを10枚200円弱(198円だったかな?)で安売りしているのを見つけて買ってきて、しばらくして、100円ショップで11枚100円のを買ったのです。厚さにだいぶん差がありました。
 で、お子様も読めるようにしたい童話のほうに、値段が高くて厚手のほうを使おうとしたのですが……。
 厚すぎるとカットしにくくて、結局、童話のほうも100円ショップ製を使いまし た。
 コピー本に使うクリアファイルは、薄手のほうがいいようです。
 できあがりは、やっぱり、クリアファイルを重ねたほうがきれいですね。それに、90キロの上質紙だと、表紙にできなくはないけど、ちょっと薄めなので、クリアファイルを重ねてしっかりした感じにしたのは正解でした。
 あ、それと、表紙を白い紙にコピーして、白い部分が背景などにだいぶん残っている場合、遊び紙の色によって微妙に感じが変わります。厚手の紙ならどうだかわかりませんが、コピー用紙とか90キロ上質紙あたりだと、遊び紙の色がほんのり透けます。
 だから、遊び紙の色もよく考えて決めたほうがいいですよ。


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